保健だより

感染症情報(5月)

2018年 5月 31日 木曜日

マイコプラズマ感染症 2名

水痘(水ぼうそう) 1名

溶連菌感染症 1名

アデノウイルス感染症 1名

 

水痘(水ぼうそう)は、約2週間の潜伏期間を経て、発熱と共に全身に発疹が次々と出現し、ついで水疱形成、その後「かさぶた(痴疲)」が形成されます。次々と新しい発疹が生じててくる為3日後頃には発赤、水疱、かさぶたが同時に見られるようになります。約1週間で全てがかさぶたになり、感染力が消失します。

また、全国的に麻疹(はしか)の報告が急増しています。麻疹(はしか)は、10日程の潜伏期間を経って発熱や咳、鼻水等風邪のような症状が出て、その後39℃以上の高熱が出て顔や体に発疹が現れます。肺炎や中耳炎、脳炎などの合併症を引き起こす事があり、悪化すると死に至る事もある意外と怖い病気です。

どちらも以前は、子どもの病気とされていましたが、近年では小児だけでなくワクチンの谷間世代となる20~40歳代の感染者が増え問題となっています。水痘(水ぼうそう)と麻疹(はしか)は、どちらも潜伏期間のうちからウイルス排出があり、その感染力が非常に強い事から、ワクチン接種による予防が重要と考えられます。どちらも2回予防接種を受け、初めて高い予防効果が現れます。2回目を忘れてしまいがちですので、母子手帳の見直しをお願いします。