お知らせ

食を営む力の基礎とは?

2020年 5月 7日 木曜日

最近、よく耳にする方も多いと思います。『食育』という言葉。

こども達にどんなことを、又どんな姿を期待しているのでしょうか?

 

お腹がすくリズムのもてる子ども

食べたいもの、好きなものが増える子ども

一緒に食べたい人がいる子ども

食事づくり、準備に関わる子ども

食べものを話題にする子ども

 

① は、『お腹が空いた。ごはんまだ?』と自分から言ってくる子どもを育てようということです。

おいしいものが目の前にあってもお腹が空かなければ食べたいという気持ちにはなりません。身体を動かし思いっきり遊ぶ。しっかりと睡眠をとることで、空腹を感じる生活リズムに整えましょうということです。

 

② は、『これ、おいしそう。食べてみたい!』という積極的な姿勢を持つ子ども。

慣れない料理、新しい食材にも積極的に挑戦し、嗜好を尊重しつつ、おいしく、楽しく食べる中で食べ物の幅を広げていきましょう。

 

③ は、『○○ちゃん一緒に食べよう!』という姿を定着させようということです。

食事は身体の栄養ばかりでなく、心の栄養にもなると言われています。大人でも、互いの距離を縮め、信頼関係を築こうとするとき、食事をともにする機会を設けます。孤食が問題となっている現代、子ども自身が孤食は楽しくないと実感していくことが大切です。身近な人を自ら誘い、食事することが当たり前であるといった姿を定着させ、将来にわたって、楽しく食事をしていけることにつながります。

 

④ は、食事前後の活動を『私もできる。やってみたい!』という姿勢を定着させようということです。子どもも成長に応じて『やつてみたいこと』がたくさん増えます。そんな時、『危ないからやらないで!』『時間がかかるから、余計なことはしなくていいの!』と否定するのではなく、できる範囲で関わらせていく。そしてできることが増えたら、少しずつ任せていく。そうした援助が、子どもの自立を促し、自信を与えていくのです。『うまくできる』ことを求めるのではなく『やってみよう!』という意欲を大切にしましょう。

 

⑤ は、『この野菜なんて名前?』『この料理どうやって作ったの?』食材や調理への関心を高めるということです。

食事をおいしく食べるだけでなく、料理が食卓に並ぶまでのプロセスに関心を持ち、必要な知識を習得していくことが大切です。