首都圏で成人男性を中心に風疹の報告が増加しています。風疹は、風疹ウイルスを原因とし、発熱や発疹、リンパ節の腫れ(特に耳の後ろや後頭部が腫れる事が特徴的です。)を主症状とする感染症です。合併症を伴う事の少ない風疹は、麻疹よりも軽い症状で経過し、数日で治癒する事が殆どですが、妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群にかかり、心臓や眼、耳などに永久障害を残すような重篤な合併症を発症する危険があります。
今回の流行の中心は、風疹の抗体価の低い人が多い30~40歳代の男性となっています。また、感染源としては、職場が疑われるケースが最も多いとの事でした。この世代は、子どもや妊婦との接触が最も多い世代でもあります。将来悲しい思いのする事のないよう、抗体検査を受けたり、子どもと一緒に予防接種を受けたりするといいですね。
また、体調がすぐれない場合は、必ず保育園にもご連絡をいただきますよう、ご協力をお願い致します。