《冬瓜(とうがん)》
夏の食材として、とうがんを使ったものが紹介されるようになりました。食材の流通が豊かになり地域差が無くなってきたからでしょう。熱帯アジア・ジャワ島が原産とされており、日本では、南の地域で多く栽培されていたようです。
ウリなので収穫は夏にしますが、冬まで貯蔵できることから『冬瓜』と名がつけられたようです。水分が多く、味にクセがないため、いろいろな味付けの料理に使えます。煮物やスープなどの汁物には、だしを利かせて薄味に仕上げると、さっぱりした味わいになり、夏の食卓にふさわしいです。
冬瓜には抵抗力を高めるビタミンCが含まれます。また、カリウムが多く含まれるため、ナトリウムの排泄を促す役割があります。ウリの仲間なので利尿作用があり、むくみを予防する効果もあるといわれています。
《とうもろこし》
コーン缶詰や冷凍コーンなどで、料理に彩りを加える食材として、子どもの食事では大活躍のとうもろこしです。
旬の今時期は、皮をむいて筒切りしたものを、前歯でかぶりついて食べる経験をしましょう。調理をする前に、とうもろこし全体を見せて、ひげの存在や、皮をむくと並んでいる粒などの観察をすると、より興味がわきます。
とうもろこしは、米や小麦などと同じ穀物の一つで、いろいろな加工品としても流通していますが、家畜の飼料としても重要な食材です。
旬の野菜として夏には熟してないものを食べますが、品種改良が進んでいるので、甘みが強いものやモチモチして触感の良いものが出ています。食物繊維を多く含み、収穫してから時間が経つと糖分がでん粉に変化して甘みが消えていくため、採りたてがおいしいのです。