《冬瓜(とうがん)》
夏の食材として、とうがんを使ったものが紹介されるようになりました。食材の流通が豊かになり地域差が無くなってきたからでしょう。熱帯アジア・ジャワ島が原産とされており、日本では、南の地域で多く栽培されていたようです。
ウリなので収穫は夏にしますが、冬まで貯蔵できることから『冬瓜』と名がつけられたようです。水分が多く、味にクセがないため、いろいろな味付けの料理に使えます。煮物やスープなどの汁物には、だしを利かせて薄味に仕上げると、さっぱりした味わいになり、夏の食卓にふさわしいです。
冬瓜には抵抗力を高めるビタミンCが含まれます。また、カリウムが多く含まれるため、ナトリウムの排泄を促す役割があります。ウリの仲間なので利尿作用があり、むくみを予防する効果もあるといわれています。
《とうもろこし》
コーン缶詰や冷凍コーンなどで、料理に彩りを加える食材として、子どもの食事では大活躍のとうもろこしです。
旬の今時期は、皮をむいて筒切りしたものを、前歯でかぶりついて食べる経験をしましょう。調理をする前に、とうもろこし全体を見せて、ひげの存在や、皮をむくと並んでいる粒などの観察をすると、より興味がわきます。
とうもろこしは、米や小麦などと同じ穀物の一つで、いろいろな加工品としても流通していますが、家畜の飼料としても重要な食材です。
旬の野菜として夏には熟してないものを食べますが、品種改良が進んでいるので、甘みが強いものやモチモチして触感の良いものが出ています。食物繊維を多く含み、収穫してから時間が経つと糖分がでん粉に変化して甘みが消えていくため、採りたてがおいしいのです。
最初のころは1日1回だった離乳食も、しばらくすると1日2回になり、最終段階では、3回食になります。大人と同じ回数の食事をとるようになりますが、赤ちゃんの成長に合わせて、食べさせる時間や量に気をつける必要があります。
離乳食の3回食について、いつから始めたらいいのか、時間や量、進め方のコツ、注意点についてご紹介します。
《離乳食の3回食とは?》
離乳食中期が終わって後期に入る頃、3回食へと進みます。3回食になると、1日に必要とする栄養素の多くを食事からとれるようになり、栄養バランスが整ってきます。母乳やミルクを飲む回数が少しずつ減り、卒乳へとつながります。ママやパパと一緒に食事をする時間が増えるのも3回食で得られる大きな変化です。
それまでの離乳食は、食べるための練習という意味合いが強いですが、3回食になる頃には、食事は美味しくて楽しいものだと理解し始めます。朝昼晩の3回、食事をすることで、生活リズムも確立していきます。
《離乳食の3回食はいつから?》
3回食をスタートさせる目安の月齢は、生後9~11か月頃ですが、離乳食の進み方には個人差があるので、赤ちゃんの食べる様子をみて判断しましょう。
3回食に進むかどうか、次の3つの項目をチェックしてみて下さい。
3回食に進む目安
① 1回の離乳食で、こども茶碗1杯分くらい食べているか?
② 丸飲みせず、舌で食べ物をつぶせているか?
③ 食べることを楽しんでいるか?
以上の項目がクリアできれば、3回食に進む準備はできています。赤ちゃんの体調の良い日に、3回食をスタートさせましょう。
《離乳食の3回食をあげる時間は?》
1日のスケジュールは?
午前6時 母乳またはミルク
午前10時 離乳食+母乳またはミルク
午後2時 離乳食+母乳またはミルク
午後6時 離乳食+母乳またはミルク
午後10時 母乳またはミルク
母乳やミルクはそれぞれの離乳食の後に飲ませます。離乳食とは別に、母乳の場合は赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは1日2回ほど飲ませましょう。
離乳食完了期(生後12~18か月頃)になったら、午前7時ころに朝食、正午に昼食、午後6時頃に夕食、といったように、大人とほぼ同じ時間に食べさせ、足りない分はおやつで補給します。
生活リズムを乱さないために、夕食は遅くとも20時までに終わらせて、日によって食事の時間帯が大幅に変わるのは避けましょう。
家族一緒に食べる楽しみを知るのは赤ちゃんにとって良い事ですが、パパの帰りを待って極端に遅くならないように気を付けましょう。
《離乳食の3回食の量はどのくらい?》
1回の食事量は主食80g~90g+おかず2~3品、総量で子ども茶碗1杯程度が適量です。食べる量には個人差があるので、赤ちゃんの食欲や体調を見て、その都度量を調節しましょう。
赤ちゃんが嫌がる場合、無理に食べさせる必要はありません。
《離乳食の3回食の進め方のコツは?》
1回食や2回食の時と同じで、赤ちゃんが食べやすい固さ、大きさの離乳食を心がけましょう。離乳食後期の頃は、歯ぐきで潰せる程度の固さが目安です。
手掴みできるスティック状に切った野菜や、トースト、ハンバーグ等、自分で食べたい気持ちを育てる事が大切です。
夕方の3回目の食事は、手掴みで食べる練習タイムにしましょう。無理強いはせずに楽しく食べられる様にしましょう。
《簡単手掴みメニュー例》
手掴みおにぎり
ごはん:60g、しらす・ほうれん草・かつお節:適量 だし汁:適量
ご飯にだし汁を合わせ、刻んだほうれん草、お湯で塩抜きしたしらす、かつお節を混ぜます。耐熱容器に流し込み上からトントンと空気抜きをして平らにならします。ラップをふんわりかけて600wのレンジで1分30秒~50秒ほど加熱します。粗熱を取って、1口大に切ったらできあがりです。
野菜スティック
人参:2/3本、大根:10cm、ブロッコリーの茎:1つ分、水またはだし汁:適量
人参、大根、ブロッコリーの皮を剥いた茎の部分をlcm角、長さ10cmのスティック状にカットします。鍋に水またはだし汁を入れ、人参、大根、ブロッコリーを茄でます。竹串がすっと刺さり、手で握っても崩れないくらいの固さになるまで茄で、ザルにあげたら完成です。
じゃがいももち
じゃがいも:2個、片栗粉:30g、塩小さじ:1/2、しょうゆ:小さじ1/2、カッテージチーズ:10g、油:10g
じゃがいもは皮を剥いて茄で、マッシャーでつぶします。片栗粉、塩、醤油を加え、よく混ぜます。手に持ちやすい大きさに分け、中心にカッテージチーズを入れて小判形に丸めます。フライパンに油を熱し、表裏を返しながら弱火でじっくり焼いたら完成です。
鶏ミンチふわふわ肉団子(作りおき)
鶏ひき肉:200g、絹ごし豆腐:120g、玉ねぎ:小1/2個、片栗粉:大さじ2、しょうゆ小さじ:1/2
玉葱を細かいみじん切りにします。材料を全てボールに入れ、粘り気がでるまでよく混ぜます。食べやすい団子状にしながら、沸騰したお湯で茹でます。
キッチンペーパの上で水気を切り、ジッパー付き袋などに入れて冷凍保存します。沢山作って、スープやうどんの具にするなど応用できる肉団子です。
鱈とひじきのおやき(作りおき)
だし汁:50cc、鱈:90g、ひじき:30g(水で戻したもの)、南瓜:80g、ジャガイモ:大1個、きゃべつ:70g、人参:30g、片栗粉:20g、薄力粉:30g、あおのり:適量
鱈は茄でて皮と骨を取り除きほぐす。南瓜は茄でる。ひじきはもどして茄で、細かく刻んでおく。人参、キャベツは細かく刻んで茄でる。ジャガイモは茄でてつぶす。ボールに南瓜以外の材料を入れよく混ぜ、最後に南瓜を入れて軽く混ぜる。フライパンに生地を食べやすい大きさまとめて落とし、弱火~中火で片面5分以上、きつね色になるまで両面焼く。冷めたら1食分ずつラップに包み、冷凍保存する。後日、食べる時には、様子を見ながらレンジで加熱する。
ツツジからアジサイヘと、季節はそろそろ梅雨のはしりを見せ始めています。雨の日には、雨ならではの遊びを見つけ、天気の良い日は、園庭で遊んだりお散歩に出かけたりと、梅雨の時期を楽しく元気に過ごしたいと思います。
白粛期間中は各ご家庭においては大変だったと思いますが、新しい発見もあったのではないでしょうか…
今月も、職員一同感染対策には気を付けていきます。